Chapter 6. ChIPに使う抗体を選択しましょう


ChIP grade抗体とは

ChIP-seqで使用される抗体の品質は実験の成功に不可欠です。標的タンパクを特異的に認識することが確認済みである抗体のみを使用することを推奨します。

特にChIP法が免疫沈降をベースに成り立っている実験法であることより、最低免疫抗体染色などに使用可能な抗体を選択し、かつ実験時はウェスタンブロッティングで免沈効率を確認することが重要です。

Diagenodeは、ChIPおよびChIP-seq実験の成功には高品質が不可欠であることを確信し、厳格な品質基準とすべての抗体を実際に検証して提供しています。

ChIP-qPCR、ChIP-seqで特異性が確認されており、加えてウェスタンブロット、ドットブロット、ELISA、免疫蛍光法、ペプチド・タンパクアレイ、RNAiなどの手法でも検証された最高品質の抗体を提供します。

また、業者によっては抗体が必ずしもロットごとにバリデーションされておらず、購入した抗体の性能のバラツキが生じることが知られています。

私たちのChIP grade抗体はバッチごとに独自の標準ChIPプロトコールにてChIPを行い、qPCRにて確認を行います。ChIP-qPCRは最少2つ以上のポジティブコントロールとネガティブコントロールを用いてテストを行い、得られたプロファイルの+/- 比が5を超えたものがChIP grade抗体として合格となります。

また、私たちのChIP-seq grade抗体はDiagenode ChIP-seq kitを用いて断片化したクロマチンを対象として次世代シーケンサーでデータを取得します。

取得したデータはENCODEをもちいて公知のデータと比較します。主要な40のピークについて得られたプロファイルが90%を超えるオーバーラップを示し、%RIPが既知のデータと少なくとも同等の高さを有するような抗体が製品として合格となります。

品質管理の詳細については抗体のバリデーションについてまとめたDiagenodeのこちらのページをご覧ください。

こちらもご覧ください

 Antibodies-validation | Diagenode

(グローバルサイトにリンクします)

手法を問わず高い製品品質を保証するため、検証手順と生産手順は全て標準化されています。また他社にはない特徴として各バッチは検証され、バッチ固有のデータはウェブサイトwww.diagenode.comで入手できます。

多くの研究者にご利用いただき、論文に引用されているDiagenodeの抗体をぜひ一度お試しください。


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