ChIP grade抗体とは
ChIP-seqで使用される抗体の品質は実験の成功に不可欠です。標的タンパクを特異的に認識することが確認済みである抗体のみを使用することを推奨します。
特にChIP法が免疫沈降をベースに成り立っている実験法であることより、最低免疫抗体染色などに使用可能な抗体を選択し、かつ実験時はウェスタンブロッティングで免沈効率を確認することが重要です。
Diagenodeは、ChIPおよびChIP-seq実験の成功には高品質が不可欠であることを確信し、厳格な品質基準とすべての抗体を実際に検証して提供しています。
ChIP-qPCR、ChIP-seqで特異性が確認されており、加えてウェスタンブロット、ドットブロット、ELISA、免疫蛍光法、ペプチド・タンパクアレイ、RNAiなどの手法でも検証された最高品質の抗体を提供します。
また、業者によっては抗体が必ずしもロットごとにバリデーションされておらず、購入した抗体の性能のバラツキが生じることが知られています。
私たちのChIP grade抗体はバッチごとに独自の標準ChIPプロトコールにてChIPを行い、qPCRにて確認を行います。ChIP-qPCRは最少2つ以上のポジティブコントロールとネガティブコントロールを用いてテストを行い、得られたプロファイルの+/- 比が5を超えたものがChIP grade抗体として合格となります。
また、私たちのChIP-seq grade抗体はDiagenode ChIP-seq kitを用いて断片化したクロマチンを対象として次世代シーケンサーでデータを取得します。
取得したデータはENCODEをもちいて公知のデータと比較します。主要な40のピークについて得られたプロファイルが90%を超えるオーバーラップを示し、%RIPが既知のデータと少なくとも同等の高さを有するような抗体が製品として合格となります。
品質管理の詳細については抗体のバリデーションについてまとめたDiagenodeのこちらのページをご覧ください。
手法を問わず高い製品品質を保証するため、検証手順と生産手順は全て標準化されています。また他社にはない特徴として各バッチは検証され、バッチ固有のデータはウェブサイトwww.diagenode.comで入手できます。
多くの研究者にご利用いただき、論文に引用されているDiagenodeの抗体をぜひ一度お試しください。
Diagenode製品を使用している研究者による報文リストです。
Anti-TBP Mab
Condensin Targets And Reduces Unwound DNA Structures Associated With Transcription In Mitotic Chromosome Condensation.
July 2015 ・ Nature communications Vol: 6 ・ PMID: 26204128 PubMed | Full-text article | Journal title page
• Takashi Sutani • Toyonori Sakata • Ryuichiro Nakato • Koji Masuda • Mai Ishibashi • Daisuke Yamashita • Yutaka Suzuki • Tatsuya Hirano • Masashige Bando • Katsuhiko Shirahige
Anti-EZH2 Ab
STAT6-Mediated Displacement Of Polycomb By Trithorax Complex Establishes Long-Term Maintenance Of GATA3 Expression In T Helper Type 2 Cells.
October 2010 ・ The Journal of experimental medicine Vol: 207 Issue:11 ・ PMID: 20956546 PubMed | Full-text article | Journal title page
• Atsushi Onodera • Masakatsu Yamashita • Yusuke Endo • Makoto Kuwahara • Soichi Tofukuji • Hiroyuki Hosokawa • Akinori Kanai • Yutaka Suzuki • Toshinori Nakayama
mouse anti-Ty Ab
Zbtb20 Promotes Astrocytogenesis During Neocortical Development.
March 2016 ・ Nature communications Vol: 7 ・ PMID: 27000654 PubMed | Full-text article | Journal title page
• Motoshi Nagao • Toru Ogata • Yasuhiro Sawada • Yukiko Gotoh
The Cytoplasmic Region Of Plasmodium Falciparum SURFIN4.2 Is Required For Transport From Maurer’s Clefts To The Red Blood Cell Surface.
December 2015 ・ Tropical medicine and health Vol: 43 Issue:4 ・ PMID: 26865830 PubMed | Full-text article | Journal title page
• Wataru Kagaya • Shinya Miyazaki • Kazuhide Yahata • Nobuo Ohta • Osamu Kaneko
rabbit anti-Rorb Ab
Identity Of Neocortical Layer 4 Neurons Is Specified Through Correct Positioning Into The Cortex.
February 2016 ・ eLife Vol: 5 ・ PMID: 26880563 PubMed | Full-text article | Journal title page
• Koji Oishi • Nao Nakagawa • Kashiko Tachikawa • Shinji Sasaki • Michihiko Aramaki • Shinji Hirano • Nobuhiko Yamamoto • Yumiko Yoshimura • Kazunori Nakajima