【FAQ】感染性物質のChIP
ホルムアルデヒドはバクテリア、カビ、ウイルスなど多くの微生物を不活化するのに使用可能です。その場合、室温(25℃)で使用することをお勧めします。
ホルムアルデヒドは多くの生体分子に浸透し、殺菌剤としての能力を持ちますが、不活化効率については検討が必要です。
ChIPについてはもともと1984年にバクテリアのRNA polymeraseの結合をin vivoで観察するために開発された技法です。その後様々な生物種に対して応用可能なように改変されてきましたが、カギとなるステップについては同じです。
サンプルをクロスリンクする方法はUVの使用及びクロスリンク試薬の使用等、いくつかありますが、現在主に使用されているのはホルムアルデヒドをクロスリンク試薬として用いる手法です。グリシンによる反応停止などのコントロールがしやすく、また可逆性があり加熱によって簡便に脱リンクすることが可能なため、ホルムアルデヒドが広く使用されています。