ChIP-MSでのソニケーションサイクルについて、5サイクルは十分なのでしょうか?




【FAQ】ChIP-MSにおけるソニケーション条件



ChIP-MSはクロマチン関連タンパク質や転写因子/共役因子をタンパク質/タンパク質とタンパク質/DNA間で架橋し、免疫沈降した後に質量分析によって標的のタンパク質と相互作用因子を同定する手法です。

その際のソニケーション条件ですが、タンパク質を損傷しないような条件を維持する上で、サンプルの種類・量・体積に応じた個別の条件を設定する必要が常に生じます。

従って、サイクル数を振って最適なソニケーション条件をご検討ください。

また、サイクル数が多すぎるとタンパク質がクロマチンから解離する場合があります。他方で一部のタンパク質は、他のタンパク質と比べて超音波処理に耐性な場合もあります。

このため、超音波処理の検討時に、目的のタンパク質に対するWestern Blotを実施することもお勧めします。



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